プレゼンテーションの構成に「起承転結はない!」という真実

メインイメージ

プレゼンテーション構成に「起承転結はない!」という真実

記事更新日

プレゼンテーション構成に「起承転結はない!」という真実

プレゼンテーションを行う際に、最も時間を使って考えるのが「構成」パートだと思います。プレゼンテーションという限られた時間の中で、聴衆に「何を、どのように伝えるか」。プレゼンテーションの構成は、オリジナルかつ、答えのない世界だからこそ、悩みもしますが、非常に楽しくクリエイティブな時間であると思います。良い構成が思いついたときは「早くプレゼンテーションしたいなぁ。みんなの顔がみたいなぁ」といったこともある事でしょう。しかし、プレゼンテーションが元々海外の文化である事からも、日本には明確なメソッドが伝わっておらず、構成の作成に時間が掛かってしまうのも事実です。 私たちプレゼンテイメントは国内稀有のプレゼンテーション事業を行なう第一人者として、日々CLの皆様と接しています。 そのような状況の中、あまりにもいい加減なメソッドが、様々な場所で飛び交っていることを危惧し、皆さんに正しい「プレゼンテーションの構成」について、少しお話をしたいと思いました。

目次

1|プレゼンテーション構成に「起承転結はない!」

2|SDS法を使ってみる

3|PREP法を使ってみる

1|プレゼンテーション構成に「起承転結はない!」

「プレゼンテーションは起承転結をしっかりと!」とインターネット上でも、プレゼンテーションの構成に関する非常に多くの記事が掲載されています。大変残念ですが、これは全くの捉え違いです。「プレゼンテーションの構成に起承転結はありません」。最近は、日本人には「起承転結」という言葉で伝えた方が良いという観点で書いているのかなぁと好意的に捉えようとも思いますが、正しい情報を発信することがマナーですね。

プレゼンテーションの構成を、仮に「起承転結風に表現する」のであれば、「起・結・承・(結)」が正しくなります。

プレゼンテーションの基本は、ロジカルシンキングというフレームワークを活用して出来ています。ロジカルシンキングとは、伝えたいメッセージをツリーの一番上に置いたときに、その伝えたいメッセージを導き出す要因を、明確に分類し、分かりやすくまとめる考え方で、それを視覚的に表現したものをロジック・ツリー、イシュー・ツリーと呼んでいます。プレゼンテーションを行う際は、原則このようなロジック・ツリーを描きながら、原因や解決法をどのように論理的にプレゼンテーションするのか、その構成を思いめぐらせます。 階層をより深くすることで濃い分析ができますが、プレゼンテーションの場は時間が限られていますので、スピーチ時間に応じて3階層くらいで構成することをお勧めします。

プレゼンテーション構成に「起承転結はない!」という真実

プレゼンテーションの冒頭では、聴衆がプレゼンターの話を前向きに聞ける状態をつくるところから始まります。冒頭ではプレゼンターと聴衆の関係ができていません(よほどの著名人で、見るだけで満足という方を除き)ので、共感部分を作り出しながら、「この人の話を聞こう!」と思える状況を作り出します。 ビジネスの商談シーンでは「アイスブレイク」「雑談力」などとも言われ、優秀なビジネスパーソンが「アイスブレイクが上手い」のは、相手との距離の作り方が上手で、相手がそのビジネスパーソンの話を聞ける状態に知らずとされているということになります。

そのようなプレゼンテーションの冒頭を「共感形成パート」と呼び、そこが「起」にあたります。

例えばその部分では、

「みなさん、最近○○○な事ってよく見かけませんか? 本日もつい先ほど~云々」

「まさに、ここにおられる皆さんが抱えておられる悩みは○○な状態についてだと思います。

それでは○○できず、大変お困りだと思います。かくなる私も~で困っている事がありました云々」

聴衆が抱えている悩みや課題を、プレゼンター自身もできるだけ身近に捉えていることを伝えることで、共感を呼び、聴衆との距離を縮めていきます。

その次に「結」が来ます。

「そんな○○な状態を打破する為、本日は○○○をご提案し、皆さんを○○○な状態にしたいと思ってやってきました。」

聴衆が、このような冒頭の「起・結」パートでプレゼンターに共感できるからこそ、その後に続く「理由」を知りたがる、聞きたがる。これが、プレゼンテーションの構成です。

その「結」を論理的に説明するために、ロジック・ツリーで分解した項目を、順を追ってプレゼンテーションしていきます。

起承転結で言うならば「承」で、たとえば「「結」を導いた理由は3つあり、その3つはこうである~」。という流れだと、聴衆も頭に入りやすいでしょう。

最後にもう一度、「このような要因、分析から○○がベストだと確信しているのです。」という「結」をリマインドのように挟むことも考え、プレゼンテーションの構成は「起・結・承・(結)」が正しい考え方となります。

「転」は無理やりすぎて、合わない説明ができないくらい異質なものですので、皆さんの考えから外した方が、シンプルで分かりやすいプレゼンテーションの構成ができると思いますよ。

プレゼンテーション構成に「起承転結はない!」という真実

2|SDS法を使ってみる

さて、前章ではプレゼンテーションは「もともと日本の文化ではない為、日本の方程式に当てはめても思うように上手くいかない」旨のお話をしました。 ここでは一般的によく使用されているプレゼンテーションの構成をご紹介しようと思います。

ひとつめは「SDS法」と呼び、「Summary(話の概要・結論)」「Detail(話の詳細)」「Summary(話の概要・結論)」と、単語の構成がSに挟まれている事から、別名サンドイッチ法とも呼ばれます。 主には時間の制限があるプレゼンテーションで使用されることが多く、自己紹介、通販番組やセミナー講座などでこの形式が使われます。短い時間の中で「S」で話される結論部分が印象的なことから、強く結論を伝えたい場合に有効です。 この「SDS法」を日本式で表現すると「結・承・結」となりますね。

時間に限りもあるため、「起・結・承・(結)」の構成から、聴衆との共感パート「起」を省いて、いきなり「結」の本題から入ったとしても、構成が崩れている訳ではないのがお分かりかと思います。

3|PREP法を使ってみる

次に「PREP法」を紹介します。PREP法は「Point(結論)」「Reason(その理由)」「Example(その例)」「Point(結論)」

という意味です。前出「SDS法」の「D」を「RとE」の2つに分解して話していることから、聴衆が、理解できるようにかみ砕いて伝えるスタイルで、より時間を掛けながら、聴衆がその結論を受け入れられるようなストーリーを思い描けるようにして伝えます。主には講演や、説得が必要なプレゼンテーションに活用されています。 この「PREP法」も日本式で表現すると「結・承・結」となることは変わりません。

ご紹介してきましたプレゼンテーションの3つの技法は、呼び名や細部が違うものの大きな構成は全く同じです。

その聴衆と目的に合ったプレゼンテーションの構成を選んで話すことが重要です。 ここからは私感ですが、プレゼンテーションの語源は「プレゼント(贈る)」です。一方的に話すプレゼンテーションは「贈る」と言えるのかな?と言う事と、私は日本人ですので、基本強心臓ではありません(苦笑)。いきなり結論から入り、「この贈り物を受け取ってよ!」といった度胸のいるプレゼンテーションの構成よりも、冒頭では「起」を使い、聴衆との共感や距離を測りながら、進めていくプレゼンテーションの構成が合っているのかなと思います。

プレゼンテーションに関しての疑問・ご質問・お問い合わせ
プレゼン戦略・活用コンサルティングからクリエイティブなパワーポイント制作代行まで
お客様の事業戦略を成功に導く、私たちプレゼンテイメントまでご相談ください。
お電話:03-6670-2141 (平日9:30~18:30)
サービス案内資料ダウンロードはこちら