「プレゼンテイメント」の注目度効果を科学的に立証しました | プレゼンコラム

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「プレゼンテイメント」の注目度効果を科学的に立証しました

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「プレゼンテイメント」の注目度効果を科学的に立証しました

プレゼンテーションと聞けば誰でも今では、プロジェクターに映し出される多彩な文字やグラフ、熱弁を振るう発表者の声といった光景がすぐ目に浮かぶのではないでしょうか。しかしながらそのプレゼンテーション、見る人にとっては本当に効果があるのかが意外と曖昧だったりしませんか?  そこで弊社では、企業向けにプレゼンテーションのスライドを制作する自社の「プレゼンテイメント」サービスにおいて、その理解を促す効果が改善されるのかを科学的に検証してみました。答えはもちろん、YES!です。一体どんな方法で調べてみたのか、具体的に紹介したいと思います。

目次

1|視線の動きを測定すると、プレゼンへの注目度が判る
2|プレゼンテーションの費用対効果を測る客観的な指標へ
3|測定の概要:瞳孔反応と視線の動きを測定する、夏目綜合研究所の独自技術》
4|客観的に効果を証明できるプレゼンテーション制作に向けて

1|視線の動きを測定すると、プレゼンへの注目度が判る

実は私たち株式会社カナウのプレゼンテイメント事業部では、独自に展開するプレゼンテーション活用コンサルティング「プレゼンテイメント」事業において、提供するプレゼンテーションスライド制作ソリューションにおける明確な「プレゼン改善効果」を科学的な手法で立証いたしました

これは眼の動きを解析する「瞳孔反応測定技術」で数多くの実績を持つ、夏目綜合研究所(東京都中央区明石町、代表取締役:臼倉 正)の協力による成果です。測定ではプレゼンテーションの成否を分ける重要なポイントとなるスライドにフォーカスし、弊社制作による改善前後の各プレゼンテーションを被験者に見せると同時に、その瞳孔と視線の反応を専用のデバイスにて解析してユーザーの注目度を数値化することで検証しています。プレゼンテーションを戦略的に活用する企業様の課題であった「費用対効果」に対し、指標となる結果を得られたと考えています。

2|プレゼンテーションの費用対効果を測る客観的な指標へ

一般的なプレゼンテーションのスライド制作ではデザインや色遣い等を整理することで、「見やすくなった」「わかりやすくなった」という効果を感じることはあるものの、それらはアンケートやインタビューで直観的あるいは感覚的な意見を集めることに留まっていました。そのため、客観的かつ科学的に測定することがほぼ不可能であり、プレゼンテーションを戦略的に活用したいと考える企業様が、制作を予算化する際の実施判断に悩むといった事象が多く見受けられました。

3|測定の概要:瞳孔反応と視線の動きを測定する、夏目綜合研究所の独自技術》

そうしたジレンマを解消するためには、どんな指標が必要でしょうか。今回の測定元である夏目綜合研究所が開発した「瞳孔反応測定技術」および「視線トラッキング技術」では、対象となる人の心理変化や物事への注目度の数値化が可能となります。反射的な瞳孔の開き具合と視線の動きは、本人が鍛えることもコントロールすることもできないとされています。そのため、動画・静止画を問わず被験者が眼で見たものに対する注目度合いが、即座かつ客観的に測定できる指標となります。

この技術は既に科学警察研究所など国家研究機関での導入実績を持っており、ストレスチェックや予防医学分野での活用等、幅広い分野での利用が期待されています。

今回の実験では、2人の被験者に改善前・改善後のプレゼンテーションを見せながら、その改善効果を測定しました。

実験時期 :平成29年12月
被験者    :2名 ( 男性1名 47歳、女性1名 23歳)
実施場所 :夏目綜合研究所(東京都中央区明石町)
方法       :被験者に瞳孔測定機器を設置した専用モニタにて改善前後の
                各プレゼンテーションを見せ、瞳孔と視線の反応を専用のデバイスで測定、数値化。

実際の測定についてまず使用されるデバイスの画面で見てみると、左の改善前プレゼンテーションでは画面のページが切り替わるごとに順序に従って情報が羅列されているものの、構成・デザイン・色遣いが良いとはいえません。見る人の視線があちこちにブレたり定まらなかったりするため、内容を効率的に把握することが難しいと思われます。

 一方で右の改善後プレゼンテーションは、視線の動きを上→下・左→右の方向で誘導する設計の上で図式も簡略化されており、スムーズな視線移動と情報の読み取りが可能となっています。

このことは測定結果としての数値で読み取ることができ、その例として下図にある女性被験者の場合は、視線の安定した動きの平均を1とした場合の注目度が0.07ポイント上昇していることが判ります。

「プレゼンテイメント」の注目度効果を科学的に立証しました

この上昇幅について、夏目綜合研究所では独自の指標として「注目度レベル」を設定しており、これが1以下であれば「注目していない」、1以上であれば「注目している」としています。

また、実際に改善前後のスライドを2種類見た被験者(女性・24歳)の注目度データを分析すると、90秒の測定時間にて大幅な注目度の上昇点が3か所見られます。

図2のグラフ内にて注目度の高いそれぞれの時間帯A・B・Cにおけるスライドの内容を比較してみると(図3)、全体として改善後のスライド(after)には以下の点にて改善前(after)との違いがあります。

  ・ 文字が多めの画面から、情報が整理および図式化されたものになっている。
  ・ 全体の色遣いが、彩度を抑えた視覚的な刺激の強すぎないトーンになっている。
  ・ 静止画のみでなくアニメーションの効果により、スムーズに視線が誘導されやすい。

「プレゼンテイメント」の注目度効果を科学的に立証しました

このことから、改善後のスライドは見る人にとってより視覚的に見やすく、内容が判りやすくなっているものと思われます。然るべき方法論により構築された弊社サービスである「プレゼンテイメント」は、プレゼンテーションスライドおいて「見る人にとっての注目度を上げる効果がある」と言えるでしょう。

 尚、瞳孔反応や視線の動きに関する客観性を担保するために、夏目綜合研究所では測定に先立って「基本瞳孔値」の測定を行っています(図4)。これは測定機器にて被験者が眺める画面の明度を段階的に調整し、瞳孔が明るさに応じて規則的に反応するかを確認し、公正なデータ抽出を前提とした試験です。

「プレゼンテイメント」の注目度効果を科学的に立証しました

4|客観的に効果を証明できるプレゼンテーション制作に向けて

以上の結果から今回の測定では、ユーザーが弊社サービスによって改善された後のプレゼンテーションを見る際に、その瞳孔反応と視線の動きから「平均注目度」が改善前に比べて上昇していることを科学的に証明できたと言えるでしょう。

この技術を広く応用することで、これまで「なんとなくカッコよくなった」あるいは「なんとなく見やすくなった気がする」という主観的なものが主流だったプレゼンテーションの評価方法が、瞳孔藩反応等のより科学的かつ客観的な評価指標を基に語られる世の中になっていくかもしれません。

そこで今後の弊社における「プレゼンテイメント」では、制作したプレゼンテーションが本当に効果的なのかを客観的に測定することも含めたパッケージプランのご提供も検討していきます。お客様にとっての費用対効果を具体的な数値で示す事前検証を行うことで、より効果のあるプレゼンテーションの実施が可能となるからです。これからの私たちに、ぜひご期待ください。

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