ドキュメンタリー番組に学ぶ、プレゼンテーションの構成とは | プレゼンコラム

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ドキュメンタリー番組に学ぶ、プレゼンテーションの構成とは

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ドキュメンタリー番組に学ぶ、プレゼンテーションの構成とは

パワーポイントでプレゼンテーションを考えようとするとき、大切なのは全体の構成です。しかしいざ作るとなるとそう簡単に誰もが思いつくものではありません。それでも何とかプレゼンテーションでスライドを見てくださる人たちによりわかりやすく、効果的にメッセージを伝えるには、具体的にどうすればよいのか。実はそのヒント、誰もが親しんでいるであろう「テレビ番組」、特にドキュメンタリー作品にあるのです。 テレビ番組は今から70年近く前の草創期において、演劇等の舞台芸術関係者が多数関係していたといわれています。その影響から演劇や歌舞伎における多くの用語が今なお使われているだけでなく、番組自体が典型的な「起承転結」や「序破急」等をはじめとする構成の見本にあふれています。そこで今回は具体的な例を基に、プレゼンテーションへの応用を考えたいと思います。

目次

1|具体例で『ドキュメント番組』を分解してみる
2|プレゼンテーションにも共通する「テーマ」と「構成」
3|ドキュメント番組を参考にプレゼンテーション構成を逆算

1|具体例で『ドキュメント番組』を分解してみる

テレビ東京系で長い人気を誇る番組『ガイアの夜明け』シリーズは、産業や経済のトピックを中心に昨今の世相から様々なムーブメントを掘り起して世相を分析し、私たちが日々物事を考えるための指針となるような問題提起が盛り込まれていることで定評があります。

2018/1/16日放送の『さらば銀行?!金融維新』では、メガバンクを退職後に新たな金融ビジネスに乗り出す若きビジネスマンたちの取り組みを紹介し、併せて変わりゆく銀行業務の現在がわかりやすく紹介されていました。私たちプレゼンテイメント事業部では定期的に、こうしたテレビ番組の構成を各自が分析するという研修を進めています。こちらをパワーポイントでプレゼンテーションを作る上で参考にすべく、いつもより少しだけ細かく観てみましょう。

2|プレゼンテーションにも共通する「テーマ」と「構成」

今回の番組全体を貫くテーマはおそらく、

「元エリート銀行員たちが生み出す新たな投資サービスや金融商品を紹介、市民の生活にも大きく関わる金融業界の変化について視聴者に興味を持たせる」

ということだと思われます。こうしたテーマあるいはゴールを設定することはパワーポイントでのプレゼンテーションでも同様に重要であり、図版やアニメーションといった「演出」はそのための手段となります。また「演出」を効果的に配置するのが「構成」であり、コンテンツ内の各パートがどのように分けられ配置されているかがポイントとなります。特に今回は以下に示す4つの主なトピックによって、約1時間の番組が制作されています。

・元メガバンク行員たちが始めた新しい金融サービス
・そのサービスが生み出す市場での効果と影響
・新技術を取り入れながら展開する既存銀行の業態
・ゼロ金利時代にて変わりゆく金融市場と資金調達手段

これをプレゼンテーション的な視点で検証しても、非常にわかりやすく優れたものであるといえます。まず豊富なインタビュー撮影にて「元メガバンク行員による新たな金融サービスの事例」が具体的に紹介され、次に「新サービスの普及によってメリットを享受する人々が自らのビジネスを補強していく事例」を国内外のロケ映像で紹介する。さらに「既存の銀行が新技術を取り入れながら進めている新サービス」も別の側面から紹介し、最後に上記をまとめることで「金融市場の維新ともいうべき大変化」を印象付けています。

この構成を読み解くことで先ほど挙げた番組のテーマが改めて浮き彫りとなり、ラストにおける総合的な流れと展開についてまとめが説得力を持ち、問題提起となるわけです。

ドキュメンタリー番組に学ぶ、プレゼンテーションの構成とは

3|ドキュメント番組を参考にプレゼンテーション構成を逆算

こうしたテレビ番組同様に、パワーポイントによるプレゼンテーションもまた映像による情報コンテンツであることに変わりはありません。今回の番組内容をパワーポイントで表現するとしても、テレビ番組同様に受け身な姿勢で視聴する点では全く同じです。そのために誰が見てもわかりやすく見やすいことは大前提であり、構成を考える上でドキュメンタリー番組を注意深く視聴することが大いに役に立ちそうです。

わかりやすいプレゼンテーションを作らなくてはとお悩みの方には是非、このような視点から『ガイアの夜明け』をはじめとしたドキュメンタリー番組で構成を学んでみてはいかがでしょうか。世間にあふれる様々な事象を一度きちんと系統立てて整理し、過去と現在から新たな未来を読み解こうとするドキュメンタリー番組の構成や演出といった手法は、ビジネスを加速させるためのパワーポイントによるプレゼンテーションにも確実に応用できるはずです。